【更新】太陽系から外されても注目を集める冥王星、CDの売行きが伸びる

2006年09月06日 06:00

冥王星イメージ[産経新聞]の報道によると、ベルリン・フィルと同フィルの音楽監督で、アメリカ出身の売れっ子指揮者、サイモン・ラトルによるホルスト作曲『惑星』(冥王星付き)のCDが、クラシックには珍しく爆発的に売れている。冥王星は先日太陽系内惑星からは除外される判断が下されたが、思わぬところで影響が出ているようだ。

スポンサードリンク

記事によるとこの『惑星』(冥王星付き)は東芝EMIから8月23日に発売されたものの、8月24日には冥王星が太陽系惑星としては認められないという結論が下された(冥王星そのものが無くなったわけではない)。するとマニアの間からは「貴重な冥王星付き」「今後は冥王星は太陽系扱いされないのだから幻のアルバムになる」と話題を呼び、各CDショップで人気を呼び、売り切れが続出。1万枚の初版は在庫切れとなり、さらに1万枚の追加注文が入ったという。

ホルストの「惑星」は元々「火星」から「海王星」までの7曲が収められた組曲。ゲームファンにとってはかつてアートディンクの『地球防衛軍』シリーズのオープニングで組曲内の「木星」が使われたことで知られている(当方もそのゲームに触発されて『惑星』のCDを買ったものだ)。これに、現代作曲家のコリン・マシューズが、イギリスのハレ管弦楽団と指揮者のケント・ナガノのために、追加作曲したのが「冥王星」で、演奏やCDに収録される機会がめったにないとのこと。

記事では大手CDショップの話として「ラトルは今年3月にベルリン公演で、この『冥王星付き』を取り上げて大好評だった。そのCD化は、もともと注目されていた」としている。

太陽系から除外されてからあらためて注目を集めるとは、冥王星にしてみれば(もし感情を持ち合わせていれば、の話だが)複雑な気持ちなのかもしれない。


(最終更新:2013/09/16)

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ