「ほっかほっか亭」のプレナス(9945)、廃食用油を再利用して燃料として活用する計画を発表

2006年09月06日 06:00

ほっかほっか亭配送用車両イメージお弁当チェーン店の「ほっかほっか亭」などを運営する【プレナス(9945)】は9月5日、揚げ物などで調理場から出る廃食用油を再利用し、配送者などのディーゼル燃料として活用する計画「廃食用油リサイクルシステム」を発表した(【発表リリースページ】)。2007年1月から九州と山口で導入を開始し、3年間で全国へ展開する予定。

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今「廃食用油リサイクルシステム」は、「ほっかほっか亭」などの各店舗から出る廃食用油を回収し、専用施設「プレナス エコステーション」で精製、出来上がったバイオディーゼル燃料(BDF)を、自社商品を各店舗に配送する車両の燃料として再利用する。

店舗では菜種油HOLLキャノーラ油を年間610万リットル使用し、年間370万リットルほどの廃食用油を排出している。これらをすべて回収して精製すると年間約330万リットルものバイオディーゼル燃料が製造できる。これは現在日本で製造されているバイオディーゼル燃料の全体量に相当する。また、燃料として使用することで約8600トンもの二酸化炭素の削減が期待できるとのこと。

「廃食用油リサイクルシステム」
「廃食用油リサイクルシステム」

プレナス社では廃食用油精製のために各地の物流センターに専用施設「プレナス エコステーション」を建設。回収した廃油を化学処理して食品のかすなどを取り除き、BDFを精製することになる。プレナスでは今回の「廃食用油リサイクルシステム」導入で食品リサイクル法に定められた努力目標(自社廃棄物の20%を減量またはリサイクルする)を達成できるとしている。

今件は、原油高が今後も続き燃料費が高騰すると予想される上で、中長期的なコスト削減を見越した上での先行投資という意味合いもあるだろう。が、法の遵守はもちろんのこと、積極的に大規模な投資を行い環境対策に乗り出す姿勢は、諸手を挙げて高く評価すべきものだろう。

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