セガ、不具合相次ぐ「ファンタシースターユニバース」のサービス再開を9月6日夕方と発表、9月末まで試験運用期間へ

2006年09月05日 07:00

【セガ(6460)】が8月31日に発売・運用を開始したネットワークゲーム『ファンタシースターユニバース』について、ゲームそのものの不具合や回線への接続障害が相次いで正常なプレイ環境が提供されていない件について、【システム側・公式サイト】では9月4日、9月6日夕方からサービスを開始し、9月末までは試験サービスで運用することを明らかにした(【発表ページ】)。

スポンサードリンク

『ファンタシースターユニバース』はセガの有力タイトルシリーズ『ファンタシースター』と、そのシリーズ中家庭用ゲーム機では初のネットワークロールプレイングゲームとして長きに渡り人気を博している『ファンタシースターオンライン』の両方の要素を併せ持つネットワークロールプレイングゲーム。プレイステーション2用とパソコン用が発売されている。一人で楽しむソロプレイモードと、ネットワークに接続して他のプレイヤーと冒険できるネットワークモードがあり、二つのスタイルでプレイできる。キャッチコピーは「すべてのRPGを過去にする」と鼻息も荒い。

今回問題となっているのは主にネットワークモード。ネットワークプレイをするための専用窓口が正式運用開始の8月31日からつながりにくい、接続してもサーバーが停止したり接続障害が多発する、さらにプレイの過程でさまざまな不具合が発生するなど、まともにプレイできる環境ではなかった。

システム側では9月3日までに断続的にメンテナンスを行うも状況が改善しなかったため、9月3日20時半以降サーバーを停止。9月6日夕方にサービスを再開するも、9月末日までは試験サービスで運用することを発表した。また試験サービス期間中は「ロールバック(以前のセーブデータに戻すこと)もしくはゲームデータクリアの可能性があること」を明示している。要はβテスト状態ということになる。

正式サービスは10月を予定。無料期間はその時点より30日間分を再付与。窓口にあたるSEGA linkについても同様の措置が取られる予定。

発売前のテスト期間中に起きなかった、特に回線絡みの問題が多発しているということは、ひとえに負荷実験の不足・アクセス過多に対する見積もりの甘さが露呈されたことに他ならない。不特定多数がアクセスすることによってネットワークゲーム上でどんなことが起きうるのかは、セガに限っても『ファンタシースターオンライン』などで十分経験を得ていたはず。今回はそれが十分に活かせず、大きな(そして初歩的な)ミスを繰り返してしまったことになるだけに、残念でならない。

継続性が特徴の一つであるネットワークゲームでは、データの保全性やシステムの安定性がゲームそのものを価値付けるための前提条件となる。その「最低限のハードル」を『ファンタシースターユニバース』がこえることができるのか、今後の対応に注目したいところだ。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ