日本証券アナリスト協会、情報公開優秀企業を公表。商社は三菱商事(8058)、商品はアサヒビール(2520)

2006年09月29日 12:30

株式イメージ証券アナリストの教育育成などを目的とする【日本証券アナリスト協会】は9月28日、【証券アナリストによるディスクロージャー優秀企業選定】の2006年度版結果を公表した。合計13業種を評価対象とし、さらに新興市場銘柄および個人投資家向け情報提供における優良企業選定も行われている。

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各部門などでディスクロージャーの面において優れているとして受賞した企業は次の通り。[三菱商事(8058)]の商社部門での11回連続や、食品部門での【アサヒビール(2502)】・通信部門での【KDDI(9433)】、コンピュータソフト部門での【野村総研(4307)】の4回連続が特に注目される。

●優良企業
・建設、住宅、不動産……大東建託
・食品……アサヒビール
・医薬品……エーザイ
・機械……小松製作所
・電機、精密機器……松下電器産業
・自動車、同部品、タイヤ……ヤマハ発動機
・電力、ガス……東京瓦斯
・運輸……東日本旅客鉄道
・通信……KDDI
・商社……三菱商事
・小売業……ローソン
・銀行……住友信託銀行
・コンピュータソフト……野村総合研究所
・新興市場銘柄……テレウェイヴ、サイバーエージェント、エン・ジャパン
・個人投資家向け情報提供……三菱商事、サイバーエージェント、住友信託銀行

●高水準のディスクロージャーを維持している企業
・日産自動車
・本田技研工業
・大阪瓦斯
・住友商事

●ディスクロージャーの改善が著しい企業
・キユーピー


総括の面ではディスクロージャーは全体的に向上していると評価しつつも、資本政策や株主還元策への説明はいまだに評価が低く改善が望まれるとの苦言が呈されていた。また、個人投資家向け会社説明会を開催したり、サイトでの情報公開に工夫を凝らす(動画配信や図表での解説)など、個人投資家に向けての情報公開の努力をしている企業が多いことも評価すべき点であるとしている。

【「伝統的大企業がIR活動を積極的に行うと中長期的に株価は上がる」との調査結果】にもあるように、(新興企業はともかく)IR活動を積極的に行うと中長期的な株価上昇が見込めるという統計データも出ていることもある。投資家一人一人の投資判断を下す際にも、正しい情報は多いほうが良い。「法律で規定されていないから公開しません」という閉鎖的な考えでは無く、必要と思われる情報を分かりやすく、それこそ他社へプレゼンテーションを行うがごとく、提供してほしいものだ。

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