フェイス(4295)、ローズオンラインのサービスを8月31日から再開

2006年09月01日 06:00

【フェイス(4295)】は8月31日から、同社のネットワークロールプレイングゲーム、【ローズオンライン エボリューション】の運営を再開した。先に不正アクセスによる問題発生で、8月6日以降「緊急メンテナンス」と称してサービスを停止してから一か月ぶりのこととなる。

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今件は8月6日の夕方に外部からの不正アクセスを確認後サービスを停止したもので、以後はゲームの公式サイトに進捗が報告されているように、サーバシステムの改修とテスティングを行いつつ、セキュリティ専門の会社のアドバイスも受けながらアクセス監視体制をはじめとした各種体制強化を図っていた。

今回流出可能性のある情報は36万5698件。内容はユーザーIDとパスワード、メールアドレス、生年月日。さらにそのうち16万7152件は、氏名、性別、住所、郵便番号、電話番号などより詳細なデータが含まれる可能性があるという。ただし利用料金の決済にはウェブマネーを利用し、クレジットカードは用いられていないため、クレジットカードの番号の流失はない。また、今のところ個人情報が「第三者によって使われた」という事実も確認されていない。

フェイス側では今回の件を受けて利用者への補償として、マイレージチケットの500円分提供、9月30日までの料金オプションの無料使用、サービス停止中の期間分の料金オプションの期間延長などを明らかにしている。

今回の対策によってセキュリティ対策が万全でパーフェクトで完璧になったという保障は無く、今後も似たような状況に陥る可能性は皆無とはいえない。パソコンのセキュリティに例えるのなら、一度最新のセキュリティソフトをインストールすれば後は安心、というわけではなく、その後も逐次最新パッチを導入したり、ルーターの設置や設定変更など、状況の変化に対応しうる「守り」を心がけねばならないということ。

フェイスにおいては、今後も『ローズオンライン』の安全と安定を確保するため、今まで以上に腰をすえて「侵入者」へ備える必要があるだろう。


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