日本製紙(3893)、「スギ花粉症緩和米」の試験栽培を2007年1月から開始

2006年09月07日 06:30

スギイメージ【日本製紙(3893)】は2007年1月から【農林水産省】の委託を受けて、食べるだけで花粉症の症状を緩和する効果があるとされている「スギ花粉症緩和米」の実用化研究に必要な研究試料の栽培を開始すると発表した(発表リリース)。

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日本製紙ではこれまで独自の遺伝子組み換え技術「MATベクター」法を用いてスギ花粉症緩和米の開発に従事。これまでマウス実験ではその成果が確認されており、今後人間への応用が期待されている。

仕組みとしては、人間の抗体が「花粉を異物であると認識する」(=花粉症発病・発症のきっかけとなる)のに必要な原因物質エピトープを、遺伝子組み換え技術によってスギ花粉症緩和米の中に作り出すというもの。この米を定期的に食べることで、「身体の中に花粉が入ってきた」という情報を日常化させることで身体に慣れさせ、アレルギー反応を抑える。薬や注射と比べると精神的・肉体的に負担や副作用が少ないことでも期待は大きい。

同社では実験研究を続け、2012年度までに実用化を目指すという。

少々気の長い話になるし、遺伝子組み換え技術には抵抗を覚える人も多いだろう。それでも花粉症に悩む人に選択肢が増えるのは、決して悪いことではないはずだ。今後研究成果に期待したい。

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