ロシア・プーチン大統領「サハリン1の天然ガスは国外には輸出しない」

2006年09月26日 06:45

時節イメージ【asahi.com】によるとロシアのプーチン大統領は9月25日、サハリンで開発が進んでいる石油・天然ガス採掘プロジェクトのうち、パイプラインでロシア本土に運ばれる天然ガス「サハリン1」について、「ロシア国内消費向けであり、国外には輸出しない」と発言した。今プロジェクトの筆頭出資者エクソンモービルではこのルートで中国に天然ガスを輸出する交渉を進めているが、今回のプーチン大統領の発言はこれを認めない方針を明らかにしたもので、今後の動向に注目が集まっている。

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プーチン大統領は「ロシアに(天然ガスの)輸出窓口は一つしかない。それはガスプロムだ」とし、政府系ガスプロム社の独占的な役割と権限を強調。【サハリンプロジェクト】では石油採掘案件である「サハリン2」で環境問題という大義名分をたてに契約を反故にしロシア国内の企業の割り込みを画策するなど、ロシア側の我田引水的な行為が相次いでいる。

サハリン2ではすでにアメリカも「国際的な約束に反する」として非難をしており、サハリンプロジェクトは単に経済的な問題以上の段階に移行している。今回、アメリカのブッシュ大統領にも強い影響力を持つエクソンモービルの戦略に横槍をいれた形になり、アメリカ側の反発は必死と見られる。さらなる問題点が追加されたことだけは間違いない。

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