【更新】ダイエットも限度を超えると……思春期のやせ症にさまざまな問題点が

2006年08月28日 12:30

時節イメージ[YOMIURI ONLINE]において、思春期の「やせ願望」から無理なダイエットをしたり、食べてもすぐに吐いてしまうなどの異常な食行動を続ける「思春期やせ症」の子どもが増えているという報告が掲載されていた。【厚生労働省】では早期発見と対処を呼びかけているという。特に男性よりも女性に多いとのこと。

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ダイエットはどちらかといえば女性が気にするテーマではあるが、他人の目や異性からの注目を気にしやすい思春期ではその傾向が極端に強い場合がある。また、精神的に成熟していない子どもの場合、学校や家庭、友人関係などのストレスも相まって、不必要なまでの強い「やせ願望」を抱き、無理なダイエットに走る傾向も見られるという。他人の目から見ても、計測値から見ても十分以上にスマートであるにも関わらず、本人は「まだやせなきゃ、やせたり無い」というプレッシャーにさいなまれる。

成長期であるにも関わらず体重が大きく減る状態を経験したことがある女子は、中学3年生で5.5%、高校3年生では13.2%にも及ぶという。過敏な精神状態の中でストレスを抱え、芸能人のようにスリムになりたい」「細身の服を着たい」というちょっとした欲求が、無理なダイエットのきっかけになる。

世間一般には「拒食症」と呼ばれるものの、思春期の子どもがかかると将来の健康に及ぼす影響が大きいことから「思春期やせ症(神経性食欲不振症)」と呼んでいる。男女比は1対10で圧倒的に女性が多い。

やせすぎは栄養失調から血液中の糖分不足で元気が出ず、不眠・疲労感が現れ、脳が不活性化状態になり、精神的に不安定となる。また、ホルモンバランスの乱れが見られるようにもなる。成長障害や不妊、心拍の低下や心不全の可能性もあがるという。

少しでも自分の体格に心境的な痛みを受けた経験のある人は、過度な体重軽減のプレッシャーを感じ、不必要なまでのダイエットに走りがちだ。特に女性は、男性から見れば「十分すぎるくらいにスリムだ」な状態にもかかわらず「いや、まだまだ肥っている」と思い込み、さらにやせようとすることもよく見受けられる。

過ぎたるは及ばざるがごとし、という言葉がある。見た目にも実際にも健康的にはほどほどが良い。男性から見ても(趣味趣向の違いはあるが)、やせすぎというのは少々「引く」ものがある。太りすぎはもちろんだが、やせすぎは肥りすぎと同じくらい身体にマイナスの結果をもたらす。さらに身体のやせすぎは心のやせすぎにもつながるかもしれない。「少しでもスリムになって心の不安を取り除こう」という気持ちは痛いほど分かるが、まずはその不安を取り除く心の友を得るなり、専門家の相談を受けるようにしよう。

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