黒コショウのにおいが肺炎予防の効果あり!?

2006年08月26日 10:00

時節イメージ【NIKKEI NeT】によると調剤薬局のひかり薬局を経営する【オオノ】と東北大学大学院老齢病態学研究チームは共同で、黒こしょうのにおいが高齢者の肺炎予防効果の可能性があることを確認した。黒こしょうのにおいをかぐと、高齢者の食べ物をのみ込む反応が高まり、結果として気管や肺に異物を吸い込みにくくなるという

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年をとるにつれて「食べ物は気管にではなく食道に送り出しなさい」という脳からの信号が伝わりにくくなり、気管に間違って食べ物やだ液が気管に入ってしまう(「誤嚥(ごえん)」という)。この誤嚥が肺炎のきっかけとなり、結果として高齢者は肺炎を起こしやすく、また繰り返す場合が多くなる。

ところが研究チームでは黒こしょうのにおいが、反射を担う脳内の神経伝達物質の放出をうながし、誤嚥がおきにくくなると分析した。実際に老人保健施設で105人を対象に、「ラベンダー」「何も嗅がない」「黒こしょう」を食前に嗅がせた上で食事をとってもらい飲み込む反応を調べたところ、「黒こしょう」のグループのみ、食べ物を飲み込むスピードが15~17秒だったのが平均4秒と劇的に進歩した。

こしょうの香りがクシャミを連想させ(脳が反応して)るからか、それとも他に理由があるからなのかは分からない。しかし黒こしょうの香りが誤嚥を防ぐ効果があるとは驚き。今後の研究次第では、病院や老人関連施設でこしょうは必需品になりそうだ(!?)。

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