アメリカ・マイクロソフト社、ゲーム制作用ソフトを無償配布

2006年08月16日 06:30

ゲームイメージ【NIKKEI NeT】によるとアメリカ・マイクロソフト社は8月14日、ゲーム制作用ソフトをインターネットを通じて無償で配布すると発表した。同社が開発したゲーム制作のための基盤技術である「XNA」を利用したソフトで、これを使えばプログラム技術の初心者でも基本的なゲームなら制作できるという。

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具体的にはゲーム開発用ソフト「XNAゲーム・スタジオ・エクスプレス」の試験版の無料提供を8月30日からスタート、年末商戦までには正式版を投入する。基本的なゲームとはパズルゲームレベルのもののようだ。また対応OSはWindowsXPで、パソコンだけでなくXbox360向けのゲームソフトを創れるとのこと。

マイクロソフト社側ではXNAの公開で「ゲームを創ること」の楽しみを知ってもらい、顧客のすそ野を拡大する狙いがあるという。

かつてパソコンには必ずといって良いほどBASICなどのプログラム開発言語が搭載され、それらの言語を用いたソフト作り(ゲームはもちろん実用ソフトも)がユーザーによって行われ、投稿雑誌などでプログラムの腕を競い合うことが行われていた。今ではハードの性能が上がって一人ですべてを作り上げる「ソフト制作」が困難になると共に、ソフトの供給方法が多様化し、「別に自分でプログラムを作らなくても好きなだけソフトが手に入る」として、プログラムへの関心は昔ほどではなくなっている。

その一方、インターネットの普及で自分の「作品」を気軽に多くの人に見てもらえるような環境が整ったことで、Flashやアニメgifなど、プログラムとは似て非なるもので「作品を作り、腕を競う」ものが続々と登場している。YouTubeをはじめとする動画アップローダーも「動画」というメディア・手段を用いた「ソフト制作」の延長線上にあるものと言ってよいだろう。

XNAのツールが優れていれば、ゲームを創ること自体にブームが起こる可能性もある。どこまで柔軟性に富み、楽しいソフト作りができるか。30日の試験版の公開をまずは待ちたいところだ(日本語版が出るかどうかはまだ不明なのがちょっと残念だが)。

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