今作品は放映中のアニメを単発ドラマ枠で実写化するという、今ではあまり行われないタイプの作品。しかし主人公のまる子役の森迫永依やその友達のたまちゃん役の美山加恋、おねえちゃん役の福田麻由子など子役たちが絶妙な味をかもし出した。さらに、おとうさん役の高橋克実、おかあさん役の清水ミチコ、おじいちゃん役のモト冬樹、おばあちゃん役の市毛良枝が原作のアニメの雰囲気をベテランならではの腕前を十二分に発揮した芸を見せ、さらにアニメのような演出もうまくマッチし、視聴率22.8％をたたき出すという好成績をはじき出した。

上記参照記事などによると、今回は本編のみが収録された『通常版』のほか、実写版の元になったアニメ版の話「たまちゃん、大好き」の話が収録された『初回限定版』が同時発売される。定価は前者が3990円、後者が4935円(いずれも税込)。また、両方に映像特典として、「ドラマ番組宣伝の放送」「出演者インタビューや収録風景、フジテレビ局内限定放送映像」「アニメと実写の比較映像」が収録される。

かつては「いじわるばあさん」など有名な漫画が色々と特別枠でドラマ化されたものだが、最近はあまりそういったスペシャルドラマそのものが作られなくなった。製作側の方針か、あるいは色々な意味で実写ドラマ化しやすい漫画・アニメが少なくなったのが原因かもしれない。今回の「ちびまる子ちゃん実写ドラマ」の人気をきっかけに、また「実写版単発ドラマ」が時々で良いから放映されるようになってほしいものだ。

(最終更新:2013/09/17)