【更新】持ち運びできる「耳で読む文学」サービスこと「声の図書館」、auで運用中

2006年08月20日 07:00

声の図書館イメージ[産経新聞]で、携帯と文学、そして朗読を結びつけたサービス【声の図書館】なるものが紹介されていた。普通の図書館は本が納められているものだが、この「声の図書館」では音声データ化された文学書がサービスとして提供されるのだという。狙いは「かさばる本が不要で、携帯電話さえあればどこででも文学に触れられる」というもの。

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声の図書館イメージ「声の図書館」では現在150作品ほどを配信中。ラインアップは森鴎外や島崎藤村など、近代の純文学作品が多い。毎週3作品ずつ新作を増やしている。月額料金は315円だが、入会すれば無制限で作品をダウンロードでき、何度でも聞くことができる。ただしサービスの制約上から、中長編については一部抜粋の形となっている。

「声の図書館」は2006年5月にオープンしたばかりのサービスだが、会員の年齢層は20代前半から40代後半と幅広く、男女比はほぼ同数。芥川龍之介「トロッコ」や森鴎外「舞姫」など、著名作家の人気作品に人気が集まるという。

いわば携帯電話を、携帯音楽プレイヤーのような音声端末として活用するという考え方によるサービス。通勤や通学時間、お昼休みなどちょっとした時間の合間に「知的エンターテイメント」をたん能することができる。

また、聴きたい作品を見つけるための検索機能だけでなく、例えば「自分の年令を入力すると自分が高校時代に教科書に掲載されていた作品を検索する『青春時代検索』」、「作者プロフィール」「日本の旧国名や動詞の活用などの文学の知識を知る事ができる『文学羅針盤』」なども用意されている。本当の意味での「図書館」を目指しているようだ。

サービス提供はいまのところ【au(KDDI)】のみ。今後は秋にボーダフォン版をスタートし、さらに他の電話会社にも広げたいとしている。

ちょっとした時間つぶしのために色々なサービスが提供されている携帯電話。今後も、既存のメディアやサービスを携帯電話向けにコンバートし、さらに携帯ならではの機能(今回の「声の図書館」なら検索機能や音声出力)を付加して魅力を高めた素晴らしいアイディアのものが続々と登場することだろう。

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