これは2005年8月に同銀行が全国でははじめて導入した、ATMでの現金引き出しの際に遊べる(当たれば現金1000円かポイントをもらえる)「ATMスロットゲーム」に続くサービス。銀行側では「“遊び心”を付加したサービスにより、ATMをご利用いただく一層の楽しみをお届けします」とコメントしている。

「ルーレットゲーム」ではカードを使った振り込み手続き中に、画面上でルーレットが自動的に動きだし、当たりが出れば窓口で現金1000円がもらえるというもの。当たる確率は数百分の一という。利用可能なATMは各店舗に1台の割合で設置。手数料のかかる振り込みならば大垣共立銀行のだけでなく他の銀行のカード利用者でも対象となる。

スーパーで来客会員に簡単なゲームをプレイさせてポイントを付与させたり、銀行で世の中の出来事に連動して金利を変動させる(例えばあるプロ野球球団が勝つと金利をプラスするとか)というサービスによってお客の注目を集めようとするサービスはよく見かける話。だがATMにルーレットやスロットを組み込み、利用者に楽しんでもらい抽選で特典も提供するというサービスは、確かに前代未聞の話。

「お金を取り扱う銀行でそのようなサービスは不謹慎だ」とする意見もあるだろうが、「抽選でもう1本当たるジュースの自動販売機」と同じようなものだと考えれば良いし、何よりも「お客にとっての楽しさを提供する」という意味では、接客業の王道を行くものとして評価できるだろう。