島津製作所(7701)、乳がんに関係するたんぱく質発見、再発予防の確認も!?

2006年08月23日 06:30

時節イメージ西日本新聞などの報道によると、乳がんの指標となる「マーカー」候補となるたんぱく質を10個発見したと、【島津製作所(7701)】は8月22日発表したという(現在公式サイトでは未発表)。乳がんの再発予防に使われるタモキシフェンを投与すると減少するたんぱく質も1つあり、治療薬の効果確認や診断薬の開発につながる可能性があるという。

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今回の発見は、島津製作所と【三井物産(8031)】、そしてシンガポールの国立がんセンターの子会社も出資するベンチャー企業、【アジェニカ・リサーチ(Agenica Research)】との共同研究によるもの。乳がん細胞と健常な細胞を比較し、乳がん細胞でだけ出来るたんぱく質を特定したという。

乳がんの「マーカー」は実用化されているものと候補をあわせると数百にも及ぶが、再発予防に広く使われているタモキシフェンについてのマーカーはこれまで無かったという。今回の発見で、たんぱく質と乳がんの関係をさらに詳しく調べていけば、早期診断、新薬開発などに役立てることが可能となる。

なお今回の発見は、ノーベル化学賞を受賞した田中耕一フェローの開発したたんぱく質の質量分析技術を応用することで発見することができたとのこと。

特に女性にとって気になる病気の筆頭にあげられるであろう、そして非常に切実な問題である乳がんについて、治療薬・診断薬の開発促進につながる今回の発見は、今後技術開発に後押しをするものとして期待が持てよう。

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