三菱製紙(3864)、北越製紙(3865)の株式約0.5%保有。TOBには応じない公算

2006年08月09日 12:30

株式イメージ『NIKKEI NeT』が報じたところによると、三菱グループの製紙会社である【三菱製紙(3864)】が、【王子製紙(3861)】から敵対的株式公開買い付け(TOB)を受けている【北越製紙(3865)】の株式0.5%ほどを保有していることが明らかになった。三菱製紙と同一グループ内の【三菱商事(8058)】が北越製紙との連携を強めている状況から考えると、TOBには応じない公算が強い。

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2000年に三菱製紙と北越製紙は資本・業務提携を結び、この際に1.29%の株式を取得した。その後提携は解消されたが、その時三菱製紙が保有していた株式の一部をまだ持ち続けていたことになる。

今回明らかになった0.5%が反TOB票として加われば先の三菱商事・【日本製紙グループ(3893)】の保有株式とあわせ1/3超の株式(議決権)が反王子側につくことになる。王子製紙によるTOBの成否は「現状では」50%超であるため、その成功の可能性はますます低くなったといえるだろう。

目標を(たとえば1/3超に)引き下げるか、それともさらに買い取り価格を引き上げるか、はたまたTOBそのものを取り消して別の手法を模索するか。どれを選ぶにしても、よほどのウルトラCを出してこない限り、王子製紙側の成功は見えてきそうにない。


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(最終更新:2013/08/26)

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