【更新】東証、来年にも注文件数上限を2000万件/日に引き上げと報じられる

2006年08月20日 12:30

株式イメージ[YOMIURI ONLINE]は8月20日、【東京証券取引所】が8月19日に、株式の売買注文を処理するコンピュータ・システムの能力を増強、1日に受けられる注文件数の上限を2007年中に最大2000万件にまで引き上げる方向で検討に入ったと報じた。東証からは正式な発表はまだ無い。

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東証ではすでに、注文処理件数を現在の1200万件/日から11月に1400万件に増強する計画。今回の報道が事実なら、それをさらに上乗せする形となる。

東証ではすでに【東証、次世代取引システムの性能「現行の10倍以上」を目指す】でも報じられているように、処理能力がケタ違いに向上された次世代売買システムの導入を予定している。しかしネット証券の普及や売買手数料の引き下げ競争の激化から、売買注文の小口化が進んでシステムへの負担が一段と増大する懸念が強まっているのもあり、次世代システム導入より前に、現行システムの能力増強が避けられないと判断したようだ。

今回の能力増強はソフトの変更で対応し、投資額は数億円にとどまる見通しだという。

ソフトの書き換えだけで1400万件から2000万件にまで引き上げられるのなら、どうしてもっと早く、今までやらなかったのかという疑問がわいてくる。また、ソフトの変更という、半ば小手先の対応だけで大丈夫なのか、2000万件という許容能力は確かなのかという不安もある。能力増強とそれによる取引システムの安定化・安全性の向上自身は喜ばしいだけに、期待を裏切らないよう頑張ってほしいものだ。

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