肥満の原因10項目を研究者たちがリストアップ

2006年08月09日 06:00

肥満イメージ[このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています]によると、3か国20人の研究者たちが「肥満の原因」について10項目をリストアップした。それぞれのお国柄が反映されている項目もあり、世界共通の内容もあり、なかなか興味深いリストとなっている。

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具体的に元記事で掲載されている10項目は次の通り。

1.睡眠不足=食欲を制御するホルモンの分泌を狂わせるから
2.食品、樹脂、殺虫剤などに含まれる人工の化学物質=体重を制御するホルモンの異常
3.エアコン=カロリー消費を少なくする
4.禁煙
5.避妊薬、ステロイド・ホルモン、糖尿病治療薬、抗うつ剤、高・低血圧治療薬などの医薬品
6.中年、アフリカ系女性、ヒスパニックなど年齢や人種による特性
7.高齢出産
8.遺伝
9.多出産傾向のある肥満体質者
10.肥満者同士の結婚


元記事の解説も興味深い。「消費エネルギー以上に食べれば太るという熱力学を無視してはいけない」という話は単純にして明快な原理に他ならない。お風呂の水に例えれば、底から抜ける水の量以上に水を入れないと、風呂の水は溜まらないということだ。

ある肥満症治療学教授は「家庭でのしつけ、うぬぼれ、肥満が多い環境、不健康な食品、ソフト・ドリンクなどの影響が大きい。食べる量を減らし運動を増やすのが改善の第一歩。やる気になれば必ずできる」とコメントしている。食生活の変化が肥満の可能性を増大させるという話には心当たりがある人が山ほどいるはずだ。

また、初めて聞いた、あるいは興味深いのは「エアコンの利用がカロリー消費を少なくし、肥満への階段を登る要素になる」というもの。元記事では「暑さや寒さの中で動く方が消費エネルギーは大きいということだが、皮肉にもエアコンを持てない低所得者層に肥満は多い」といった解説もされている。低所得になると安くて腹持ちのよい炭水化物系・油の多い食品を口にすることがひんぱんになり、肥満になりやすくなるという話に通じるところがある。低所得と健康の関連がここにも現れているということだろうか。

もちろん個人個人で肥満の可能性は人それぞれ違い、一概にこの10項目の中に必ず当てはまるというわけではない。しかしもし心当たりのある項目を見つけたのなら、その点の解消を試みてはいかがだろうか。


■関連記事:
【肥満遺伝子検診(GarbageYuken.com)】

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