【更新】シニア保険、選択肢を豊富にして中高年が加入しやすくする傾向へ

2006年07月26日 07:00

時節イメージ[YOMIURI ONLINE]によると主に中高年を対象に、病気やけがで入院した時にかかる費用を保障する医療保険こと「シニア保険」の商品性が多彩になってきた。2007年問題ともいわれる退職を間近にひかえた大量の団塊世代を中心に、これまで加入していた生命保険の保障内容の見直しを急いでいる人が多いことが背景にある。各保険会社では工夫をこらして魅力を高め、一人でも多くの新規保険加入者を獲得しようとしている。

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シニア保険は保険の新規加入がむずかしくなる50歳代以上の人を主に対象とした医療保険で、加入時の健康状態に関する質問なしで加入できたり、加入条件がゆるやかで健康に多少不安があっても入れるものもある。そして病気やけがで入院したり、手術にかかる費用を保障し、入院1日あたり5000円から1万円程度の保険金が支払われるのが一般的。ただし加入条件がゆるやかになったり保障内容が充実するほど保険料は割高になる。

元記事ではアフラック、アリコジャパン、アメリカンホーム保険会社、第一生命などを例にあげ、それぞれシニア向けの保険の内容が紹介されている。例えばアヒルの「♪よぉく考えよぉ~お金は大事だよぉ~」のテレビCMで有名なアフラックでは、保障内容を入院や手術の保障など基本的な項目に絞り込むことで保険料が抑えられる「エヴァー」がある。この保険は幅広い年代が加入できるが、特に50代から60代に人気があるという。

他にも契約期間中に入院保険金支払いがなかった場合にはお祝い金が支給されたり、多少割高だが過去に病気をわずらっても加入でき、さらに同じ病気で入院しても保険金が支払われる医療保険もある。

これらシニア保険が注目を集めているのには、保険加入者のライフステージの変化がある。中高年齢になって子どもが成人すると、遺族の生活よりも、本人が病気などで入院や手術が必要になった時に備える人が増える傾向にあるからだ。

今後高齢化時代を迎えるにつれ、このような保険のニーズはますます増えてくるだろう。もちろん健康であればそれにこしたことはない。しかしそのような考えで保険にまともに入らなかった(入れなかった)状態で入院するハメになった当方(不破)としては、「健康だから保険に入らなくてもいいじゃん、病気にならなければ損するだけだし」などとはとても言えない。

そして保険提供側でも、少しでも他社より魅力を増させるために、色々な特典を用意してくるはずだ。それに伴い保険そのものの仕組みも複雑化し、自分にとってどの保険が一番良い選択肢であるのかを考えるだけで頭痛の原因となる可能性もある。

そのような要望に応える形で、シンプルな保険パックも出てくるだろうし、状況を判断してベストマッチな選択肢をアドバイスしてくれる保険代行業者やファイナンシャルプランナーなどの「専門家」のニーズも増えてくるに違いない。

保険は結局自分自身のことに他ならない。先のテレビCMではないが「よく考えて」選択し、分からなければ「モチはモチ屋」の言葉どおり専門家に相談するのが一番だろう。

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