秋田県の観光連盟、観光客を秋田弁でもてなすマニュアルを作成

2006年07月22日 06:30

時節イメージ【NIKKEI NeT】によると【秋田県観光連盟】は観光客を秋田弁でもてなすマニュアルづくりに取り組む。県外出身者に秋田のよさが現れた言い回しや、言われて嬉しい表現をあげてもらい、ひとあじ違った接客につなげるという。10月までには冊子にまとめ、旅館・ホテル・観光ボランティアなどに配布する予定。

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観光連盟では7月20日に第一回目のマニュアル作成のための「接遇マニュアル編集会議」を開催。「同じ意味の共通語が見あたらない独自の表現を掘り起こしたい」「観光客にも秋田弁を使ってもらったらどうか」などと意見を出し合った。 10月に完成予定の冊子は4万部を作成予定。秋田県内でも優しい感じがするとされる角館(仙北市)や湯沢雄勝地域の言葉を中心に編集する方針。

今回秋田県観光案内がこのような行動に出たのは、大手旅行会社のアンケート調査で、秋田県の接客面におけるランキングが最低クラスになったことが影響しているもよう。温泉など各種観光施設が評価されているだけに事は重大だと判断したようだ。

方言といえば石川啄木の「ふるさとの訛(なま)りなつかし停車場にそをききにいく」という一節があるように、他の場所に引っ越した地元出身者が故郷を懐かしむきっかけの一つになりうるものでもあり、地域性を特にアピールできる手段でもある。コーエーの『信長の野望 全国版』で「方言モード」を選択すると、コマンド入力の際に該当地域の方言で質問してくる仕組みが盛り込まれていた時には驚きと共に意外な臨場感を感じ取ったものだ。

方言マニュアルのようなこの冊子が完成したら、各観光地にアドバイス用として配布するのはもちろんだが、ウェブ用のコンテンツの元ねたとして色々活用してはどうだろうか。秋田観光連盟でも知恵を絞れば、秋田ならではの独自性が光る、面白い情報発信ができることだろう。

最近はフリーウェアやウェブサービスなどでも「方言コンバーター」の類は多数あることだし、それほど難しいことではないはずなのだが。

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