食物繊維に大腸がんの予防効果はナシ、厚生労働省発表

2006年07月21日 06:00

時節イメージ【厚生労働省】の研究チームは7月20日、食物繊維を多く摂取しても大腸がんを予防する効果はないことが明らかになった。ただし少なすぎる場合、女性においては多少リスクが高まったという。

スポンサードリンク

研究班では全国男女8万人を対象に食事内容や大腸がんの発症事例について6年間追跡調査。その結果、発症リスクと食物繊維の摂取量の関係は特にないという結論が出た。ただし摂取量がきわめて少ない女性の場合では、発症リスクが2.3倍という結果が出ている。

食物繊維は特にご飯や野菜、みそや果物、海草、納豆などに含まれるもので、体内では消化・吸収ができない成分。研究班のこれまでの調査ででも、「食物繊維と大腸がんの発症の関連性は薄い」との結論が出ている。欧米での研究結果も同じようなものが多勢を占めている。極端に少ない事例を除けば、大腸がんのリスク云々で食物繊維を必要以上にとる必要はなさそうだ。

ただし食物繊維には血糖値の変動幅を減らすことで糖尿病などの予防に良いという効果がある。大腸がんの観点だけで「食物繊維をとらなくとも良い」というわけではないので、ご注意を。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ