優秀な人材の確保競争はウォール街でも、トレーダーの獲得競争激化

2006年07月18日 06:00

株式イメージ【ブルームバーグ】が報じたところによると、アメリカの証券大手モルガン・スタンレーでは、株式のプログラム取引担当トレーダー4人が流出し、ウォール街の「人材争奪戦」の動きが加熱しているという。4人のうち3人が投資銀行のジェフリーズ・グループに、1人がスイス銀行大手のUBSへと転職したから、モルガン側としても気が気ではないようだ。

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モルガン・スタンレー側では上記4人の件もあるだろうが、繰り返しトレーダーなどの有力な人材獲得競争は激しくなっていると指摘。また同業他社の幹部も「ウォール街では証券セールスやトレーディング事業での人材増強が急激に加速している」と語っている。

急速に拡大する事業をまかなうためには、ライバルから優秀な人材を引き抜いて充てるのが一番手っ取り早い。一から育て上げるのでは時間がかかりすぎるからだ(中途採用、とも表現できる)。アメリカの有名どころの証券関連会社はそろって事業拡大のため、ライバル企業から人材を引き抜き事業の拡大・補強に努めているという。

個人投資家で一躍世間一般にも名を知られるようになったB.N.F.氏などはともかく、会社勤めの投資関連の人材となると、日本ではあまり著名な人が出てこない。社会的な認知の違いもあるのだろう。最近ではタワー投資顧問で100億円の年収をあげて最強のサラリーマンと目された清原氏が思い浮かばれるくらい。

恐らくは日本における優秀な人材の引き抜きは、海外以上に水面下で行われているのだろう。

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