記事によると佐々木容疑者は7月15日の午前9時ごろ、自宅前の陸上自衛隊の戦車通行用道路に乗用車を止めて、演習のために玖珠町にある陸上自衛隊玖珠駐屯地から日出生台演習場に向かっていた戦車4両の通行を妨害した。佐々木容疑者は以前から「戦車が通るたびに騒音がし、振動で家がゆれる」と苦情を訴え、自衛隊とトラブルになっていた。

結局戦車は30分間ほど立ち往生。玖珠署が佐々木容疑者を逮捕した後に、車をレッカー移動し事なきを得たという。

記事には特に戦車車種などは説明されていない。が、明らかになった情報から判断するに、今回通せんぼを受けたのは第8師団第8戦車大隊の所属車両と推定される。この大隊では74式戦車を装備しているので、今回通れなくなったのも74式戦車だろう(写真参照)。

有事なら緊急移動ということで強制排除もありえただろうが、今回はさすがにそういうわけにもいかない。理由はともあれ、自動車で戦車を止めた人物として、地域に名を残すのは間違いないだろう。不名誉な話で後世に語り伝えられるのは喜ばしいことではないが(笑)。

それにしても「威力業務妨害」が適用されるとは少々驚き。てっきり「公務執行妨害」かと思ったのだが。