白書の「白書」を作ればいい!? 政府与党が白書の統廃合検討

2006年07月02日 11:00

[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]によると政府与党は、各省庁が毎年まとめている「白書」が40あまりにも登っていることから、行政の効率化を図るため、内容が重複しているものについて統廃合を行い、数を減らす方向で検討を始めた。省庁の統廃合が白書にも及ぶことになる。

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白書といえば「防衛白書」や「経済財政白書」などが良くメディアに登場するが、記事によればこれらのうちいくつかは「法律で毎年、国会に報告することが義務付けられている」という。その一方、独自に各省庁が発行しているものも多いとのこと。

政府与党では「数が多すぎる」「作業量がぼう大」「同じデータや統計を使っていて内容が似ているものもある」などとし、行政の効率化を図るために白書の統廃合や発行期間の変更(毎年から数年おき)を模索しているという。

しかし白書は「公的機関の発行する」「定期的データの調査結果」でもあることから、研究機関や教育機関などからは統廃合反対の声もあがっている。

「白書の数が多すぎて分かりにくい」「似たようなものがあってどれを選んでよいのか分からない」ということならばタイトルにあるように「白書の白書」を作れば良い。一般向けに優しく解説した「萌える●×白書」などというのも(作家は頭を抱えそうだが)面白そうだ。しかし今元記事を読む限り、「読みにくい、取捨選択しにくい」のではなく、「数が多くて人件費などの観点から無駄だ」というのであれば、統廃合は止む無し、なのかもしれない。

ちなみに、「白書」が実際どれくらいあるのか調べてみたら……【首相官邸ページに掲載】されているものだけでも

・食料、農業、農村白書
・国民生活白書
・交通安全白書
・障害者白書
・男女共同参画白書
・首都圏白書
・土地白書
・観光白書
・厚生労働白書
・情報通信白書
・通商白書
・労働白書
・政府開発援助白書
・警察白書
・犯罪白書
・消防白書
……etc.


などなど山盛り状態。正直、はじめて聞いた白書もいくつか見受けられる。各省庁毎に細部を調べなおせば、もしかすると40以上はあるかもしれない。

もっとも「白書」は出版してお金儲けをすることではなく、政府機関の活動報告と現在の日本における省庁の担当分野での分析報告が存在理由。そう考えれば、同じことを説明する白書の統廃合は必要かもしれないが、発行期間は一年毎のままで良いのではないだろうか。統計データは半永久的に残るのだし、基本的に一度取得しそこなうと二度と再調査は適わないものなのだから。

追記:
「白書の白書を」とフラッシュアイディアを述べてみたが、記事を掲載した後に記事下部の「Drk7jp」を見てみたら4アイテムすべてが「白書の白書」だった(笑)。すでに同じことを考え、発売しているところがあったというわけだ。一本とられました。

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