プール熱、大流行中 過去最大の去年の1.7倍以上

2006年07月16日 07:00

時節イメージ[このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています]などによると、乳幼児が主にかかり、発熱やのどの痛み、結膜炎がおきる咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)、俗に言う「プール熱」が全国で大流行していることが【国立感染症研究所】のまとめであきらかになった。定点観測されているデータによると、過去10年でもっとも流行した2004年の1.7倍以上の患者が確認できるという。

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咽頭結膜熱は「アデノウィルス」というウイルスが原因で、せきやくしゃみ、ドアの取っ手、手すりなどを経由して感染する。プールを拠点として周囲に感染する場合もあり、そこから「プール熱」という俗称がついた。

手洗いやうがいなど感染ルートからの感染を防ぐ努力を続けるほか、タオルやおもちゃなどの物品の共用を避けて欲しいと国立感染症研究所では呼びかけている。

プール熱は免疫力がしっかりしていない乳幼児、特に5歳以下の幼児が掛かりやすい。今のこの時期はプールの需要が高まると共にウイルス自身が繁殖しやすくなり、感染力も高くなる。大人は保菌者となっても免疫力が高いため発病しないが、そこから家族内に二次感染する可能性もあるので注意が必要。ごく一般の風邪と症状が似ているが、プール熱の場合は突然高熱が出るのが特徴だという。

アデノウィルスに直接効果がある特効薬は無く、病状に応じた対処療法が必要とされる。ともあれ、「プール熱かな?」と思ったら無茶をさせずに素直に病院に足を運ばせる方がよさそうだ。

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