カブドットコム証券(8703)、逆指値などの特許使用料請求を検討

2006年07月24日 06:30

[このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています]によると【カブドットコム証券(8703)】は、「逆指値(ぎゃくさしね)」など株式の自動売買システム手法について、類似のサービスを提供する競合他社に対し、特許権に抵触する恐れがあるとして、特許使用料を請求する検討を進めていることが明らかになった。

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元記事によればカブドットコムでは独自サービスを「知的財産権」として強化する戦略を進めており、今回の動きもその一環なのだという。特に「逆指値」は個人投資家に「便利な手法」として認識されつつある。その流れを見計らって類似サービスを提供する競合他社と交渉し、ライセンス料を受け取り、新しい収入源としたいもよう。

「逆指値」とは「ある銘柄が指定価格以下になれば自動的に売り注文、指定価格以上になれば買い注文を自動的に出す」という仕組み。株価が急変した時や、意志が弱い場合、ザラ場に注文が出来ない場合などに、利益を確定したり損失を抑えることができるというもの。

カブドットコム証券ではすでに「逆指値」を用いた「W(ダブル)指値」や「±(プラスマイナス)指値」で特許権を取得。これらについても似たような動きをするのは必至。なお他社へのライセンス料請求の具体的な時期、および具体額は未定とのこと。

「逆指値」の仕組みは少なくとも【マネックス・ビーンズ・ホールディングス(8698)】【楽天証券(4755)】が、そして8月からは【オリックス証券(8591)】【岩井証券(8707)】も導入する予定。個人投資家からはその便利さゆえに「逆指値の導入を」という要望が強く、他社でも検討しているはず。今回のカブドットコム証券の動きはさまざまな波紋を呼ぶに違いない。

特許を取得できた以上その権利を最大限に行使するのは当然の話。だが、その一方、業界そのものの進歩をさまたげることのないよう、願わくばカブドットコム証券には「善処」をしてほしいものだ。

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