松井証券(8628)、来春にも夜間取引に参入を決定。約定・受渡が同時の即時決済取引を導入予定

2006年07月29日 07:30

【松井証券(8628)】は7月28日、来年2007年をめどに夜間取引に参入する予定であることを明らかにした。松井証券が独自に解説するPTS(私設取引システム)において、オークション方式で行い、約定と受け渡しが同時となる「即時決済取引」の導入を予定している(発表リリース)。

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松井証券では特に「同時決済取引」についてその利便性を強調。「約定、即、受け渡し」とすることで、株式取引における複雑さ・異質さを払拭し、親しみやすさや身近さを感じてもらいたいとしている。またPTS開設にあたっては【東京証券取引所】の協力を得て、万全のコンプライアンス体制を構築するという。

なお現在のところ具体的な「夜間」における取引時間や、対象銘柄、信用取引を含めるかどうかは未定。対象となるのはもちろん松井証券に口座を開いている人。

夜間取引といえば【イー・トレード(8701)、楽天証券などが夜間取引開始の共同準備で合意、カブドットコム(8703)も独自スタートを表明】にもあるように、【SBIイー・トレード証券(8701)】、[楽天(4755)]傘下の楽天証券、[SBI(8473)]傘下のSBI証券による「連合」、そして【カブドットコム証券(8703)】が独自に、夜間取引の開始を表明している。新規口座獲得が今後これまでのように急上昇のカーブを描くことが難しくなってきた以上、いかに魅力あるサービスを提供出来るかが至上問題となっている各証券会社にとって、「夜間取引」は魅力アップのための有効な手段といえる。

今回松井証券が開始を発表したことで、夜間取引は上記2勢力とあわせ3つのグループによって執り行われることになる。注目したいのはやはり「即時決済取引」、そして「東京証券取引所の協力を得て」と明言している点。東証からの協力がコンプライアンスの面だけに留まるのか、あるいは将来を見すえたものなのかは現在のところ不明だが、色々な思惑があるのだろう。

利用者側からすれば、全部まとめて一緒くたにし、どの証券会社でも同じ夜間取引サービスが使えるのが一番なのだろうが……。

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