トヨタ(7203)と新日本石油(5001)、2009年からバイオ燃料を開発、生産開始

2006年07月23日 07:00

時節イメージ[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]が報じたところによると、[トヨタ自動車(7203)]と【新日本石油(5001)】は2009年から、ヤシの実から採れるパーム油を原料にしたバイオ燃料を開発し、2009年からマレーシアで生産を始めるという。これは原油価格の高騰などにより、植物を原材料にした自動車向けの燃料の需要が世界的に高まっていることに対応したもの。

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原油価格の高騰で相対的に値段が安くなったとして、バイオ燃料は最近特に注目を集めつつある。また、利用する車から出る二酸化炭素を減らす効果がある点でも関心度は高い。トヨタ自動車と新日本石油はこの点を踏まえ、軽油に混ぜて使う、ヤシの実から採れるパーム油を原材料とするバイオ燃料の開発を促進。燃料の安全性などに問題がないことが確認できたし、パーム油では世界最大の産出国であるマレーシアの石油会社と共同で2009年から現地生産を始める見通しとなったという。

今後両社ではマレーシアで実証実験を行い、東南アジアや日本での販売を検討するという。今回、トヨタと新日本石油という「実際に使う対象」と「生産元」企業が手を結ぶことにより、利用は一層促進されるはずだ。

石油の代替燃料としてはとうもろこしやサトウキビ、木材を原材料にしたバイオエタノールが最近スポットライトを浴びている。今件のヤシの実によるパーム油はまた別物だが、高騰する石油の代わりになりうるもの、という観点では共通するものがある。まだまだ他にも、実験中や検証中の燃料候補が山ほどあることだろう。

出来うることなら日本国内でも容易に生産できる原材料による、燃料効率がよく環境にも優しい代替燃料が開発されてほしいものだが。


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