今調査は2006年5月17日から5月18日の2日間にわたって行われたもの。元記事では上位20位まで結果が掲載されている。それによると上位3位には「低価格」「脳を鍛える知育ゲーム」「操作が簡単」と、現在のゲームファンの多くが求めている「お手軽でかしこさを求めるエンターテインメント」傾向が如実に現れている。また第4位には「飽きさせないストーリー」、第5位には「高画質・リアリティのあるゲーム画面」など、ゲームそのものの重厚感を求める内容がランクインしている。

調査対象が比較的ヘビーなゲームユーザーというわけではなく、世間一般のインターネット利用者であることからか、これらのランキングの傾向を見る限り、どちらかというと携帯ゲーム機をメインに考えたゲームが好かれる傾向があるのがうかがえる。次世代家庭用ゲーム機の競争において一方の勢力が求めている「高画質・高演出・究極な表現力」は、必ずしも期待されてはいないという結果は、ある意味で前々から分かっていたことでもあるが、同時に衝撃的な内容とも受け止められるだろう。

さて、今ランキングにおいて上位10位を占めた期待要素について、毎週週末に掲載しているゲームソフトランキングで最近上位をキープしている5タイトルに対し、「当方(不破)の独断と偏見」に従いどの項目がどのゲームには当てはまるのかをチェックしてみた。評価について意見のある人もいるだろうが、あくまでも当方の意見としてご了承願いたい。

期待する項目	もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング	ニュー・スーパーマリオブラザーズ	おいでよ どうぶつの森	テトリスDS	ワールドサッカー ウイニングイレブン10 /td>
低価格	○	○	○	○	▲
頭を鍛える知育ゲーム	◎	×	×	▲	×
操作が簡単	○	○	▲	○	▲
飽きさせないストーリー	×	○	◎	×	▲
高画質・リアリティのあるゲーム画面	×	▲	▲	×	○
自由な操作性	▲	○	○	▲	▲
1回のプレイが短時間で終わり、何度でも楽しめるもの	○	○	○	○	▲
往年の名作ゲームのリメイク	×	○	○	○	×
クリアまで長時間楽しめるもの	▲	○	○	▲	○
シンプルな画面	○	○	○	○	×

※マークの評価は　◎＞○＞▲＞×　の順(管理人の独断と偏見による)

あらためてチェックしてみると分かるのだが、上位ロングセラーとなるタイトルには、それなりの理由があることがうかがい知れる。さすが、というか当然の結果というか。作り手の意思表示のためだけのゲームならともかく、多くの人に楽しんで欲しい、ビジネス的に成功を目指したいゲームであるのなら、ユーザーのニーズをどうやって組み入れるのかが重要視されるというところだろう。

あるいは「本当に素晴らしいゲームなら、自然とこれらの『ユーザーが期待する項目』と一致する項目が多数含まれる」というのが正解なのかもしれない。

(最終更新:2013/08/17)