小中学生への携帯電話の普及度急速に高まる、小学校高学年で24.1%

2006年07月01日 08:00

モバイルイメージ【厚生労働省】は6月30日、2004年における全国1000人あまりの18歳以下の男女を対象にしたさまざまな社会状況調査の結果を発表した(【発表ページ】)。中でも小学校高学年で24.1%の児童が携帯電話を所有しているなど、携帯電話に関する項目に注目が集まっている。

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調査結果ではテレビなどを見る時間や遊び場、困っている人を見かけた時の対応、さらには将来への夢などについての詳細なデータが報告されている。中でも携帯電話絡みのデータが気になるところ。調査結果では小学校5・6年生の73.7%が「携帯電話を持っていない」、「不詳」が2.2%と出ており、逆算すると24.1%の生徒が自分の携帯電話を持っていることになる。同様に算出すると中学生では48.3%、高校生では91.8%という答えが導き出せる。これはあくまでも2年前のデータなので、機能が拡充し普及度も高まっている現在では、さらにその数は増えているはずだ。前回(5年前)の調査結果(それぞれ9%、26%など)と比べて、急速に携帯電話が普及しているようすがうかがえる。

1日のうち、携帯電話(PHSを含む)を使用する時間の構成割合イメージ
1日のうち、携帯電話(PHSを含む)を使用する時間の構成割合(2004年、厚生労働省調査)

また、小学校5・6年の生徒のうち、「携帯電話を持っているがほとんど使わない」という生徒は、持っている生徒のうち64.3%を占めており、多くのケースで「自分自身は使うつもりはないけれども、親が非常時などの連絡用に持たせている」ということが推測される。また、中学生・高校生などにおいて、「1日2時間以上携帯電話を使う(通話・メール・ゲームなど)」は、携帯電話を持っている人のうちそれぞれ21.9%、33.3%をしめており、年令を経るにつれて携帯電話がコミュニケーションツールとして欠かせないものになっていることが明らかになった。

調査結果にはないが、小中学生らの間では、授業中でも平気で電話の着信を受けたりメールのやり取りをする生徒が出てくる一方で、学校内への持込を禁止する学校も出てきている。他方、「防犯上の問題から子どもに携帯電話を持たせるべきだ」「電話料金や集中度が欠けてしまうので持たせるべきではない」という意見が親や先生の間で物議をかもしだしている。また余談に近いのだが先日当方(不破)が見た推理ドラマの再放送では、誕生日を迎える小学生の女の子に、主人公の子どもが携帯電話をプレゼントしたくて親の財布からお金を拝借してしまうというシーンがあった。

加速度的に携帯電話が子どもたちの間に広まりつつある事が、今回の調査結果で裏付けられたことになる。持たせるべきか否か、そして携帯電話の使い方などをどのように啓蒙していくか、今後の課題となることだろう。幼い頃からしっかりと教育させれば、大きくなってから傍若無人な、マナー違反的な利用方法をする人もいなくなるに違いない。教育カリキュラムへの導入にも期待したいところだ。


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