【更新】山崎製パン(2212)、東ハトの子会社化を正式発表

2006年07月03日 12:30

山崎製パンスナック菓子イメージ製パン最大手の[山崎製パン(2212)]は、7月3日、経営再建中の菓子メーカー【東ハト】を買収して連結対象子会社化することを正式に発表した([発表リリース、PDF])。既存株主の株式の大部分を取得すると同時に、発行済みの新株予約権もすべて取得する予定。

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現在東ハトの株式は【ユニゾン・キャピタル】が53.1%、【バンダイナムコホールディングス(7832)】が37.7%、【丸紅(8002)】が9.2%を保有している。また、優先株式3万株(議決権無し)を【東京海上日動火災保険】が持っている。

今回の山崎製パンの買収ではこれらの株式のうち、バンダイナムコが6533株(5.0%)を保有し続けるものの残りすべてを山崎製パンが取得する。これにより山崎製パンは東ハトの株式(議決権)の95.0%を確保することになる。取得費用は355億1900万円。

山崎製パンでは今回の買収について

当社グループの菓子事業の強化をはかるため、スナック、ビスケット業界においてブランド力を有する中堅企業であります株式会社東ハトの株式を取得し、子会社とすることといたしました。今後、株式会社東ハトを当社グループの製菓事業の中核会社の一つとして、当社ならびにグループ各社とのシナジー効果を最大限実現し、菓子事業の更なる成長をめざしてまいります。


と説明し、その相乗効果に期待を寄せている。実際、今回の買収により山崎製パングループのスナック菓子における市場シェアはカルビーについで第二位となる。今買収をきっかけに、お菓子業界のドラスティックな再編が推し進められるのではないかとする向きもある。

山崎製パンの既存のスナック菓子部門である【ヤマザキナビスコ】は「チップスター」や「オレオ」などの人気菓子で名を知られている。一方東ハトも「キャラメルコーン」などの商品や、最近ではサッカー日本代表の中田英寿選手を非常勤の執行役員CBO(チーフ・ブランディング・オフィサー)として起用、中田氏も積極的に商品の開発やブランド創造に参加していることで有名。

両社のコラボレーションが成ることで、少なくとも「もっとわくわくさせてくれるスナック菓子」が登場するのは間違いないだろう。辛さが自慢の「暴君ハバネロ」と「チップスター」をマッチングさせた「暴君チップスター」という商品も出るかもしれない(笑・期待)。

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