SUMCO(3436)、コマツ電子をTOBで買収、ウエハー部門で信越と並び首位へ

2006年06月15日 07:00

株式イメージ現在半導体材料シリコンウエハーで信越半導体(【信越化学工業(4063)】の子会社)に次ぎ世界シェア第二位の【SUMCO(3436)】は6月14日、同業の【コマツ(6301)】子会社の【コマツ電子金属(5977)】の株式51%を株式公開買付(TOB)で取得し、同社を子会社化することを発表した(発表リリース、PDF)。コマツ側もこのTOBに賛同している。

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コマツ側では手持ちのコマツ電子金属の株式61.93%をもってこのTOBに応募する旨を発表しており、51%取得を成功条件としている今回のTOBは自動的に成功することになる。買い付け価格は2400円/株、総額は369億円。コマツ電子金属の株価は6月14日の終値で2955円であり、TOB価格はこの約81%に相当する。コマツの坂根正弘社長は「企業価値を算出した範囲の中に入っている」と説明している。

今回の買収によって、両社のウエハーの世界シェアは3割強となり、首位の信越半導体とほぼ並ぶことになる。SUMCO側ではコマツ電子金属が持つ海外向け販路や台湾などの生産拠点を手に入れ、規模をさらに拡大し、「名実ともにトップクラスのシリコンウェーハサプライヤーとして、強固な事業基盤を確立」し、トップの信越半導体に対抗することになる。


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