相手の姿が見えない方が「よりウザい」? コミュニケーションでの不快感はネットの方が強いとの調査結果

2006年06月15日 12:30

インターネットイメージ【Japan.Internet.com】によると、ネット上のコミュニケーションにおける調査で「ネット上での不快感が直接相手に面と向ってのそれよりも大きく感じる」と回答した人が半数近くにのぼるのに対し、反対に「直接の方が強く感じる」とした人は1割強に過ぎなかったことが明らかになった。

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調査対象は10代から50代のインターネットユーザーで、男女比は大体半々、年齢層では20代から40代が中心。掲示板やメール、チャットなど、ネット上のコミュニケーションで不快な思いをした経験がある人は38.27%におよび、その中でもっとも多かった場所が掲示板、ついでメール、ブログ(トラックバックやコメント含む)、チャットの順となった。

不快な原因の理由については「相手の言い方にあるべき丁寧さがなかった」「わいせつな言葉・下品な言葉」「暴言・揶揄するような言葉を投げかけられた」「中傷を受けた」など、恐らく誰もが一度は経験したことがあるような内容ばかり。また、直接面と向ってよりもネット上での方が不快感を強く感じる人は48.72%だったのに対し、ネット上でよりも直接の方が強いと感じたのは12.82%に過ぎなかった。

その理由について元記事やアンケート内容では語られていないが、以下のような、いくつかの理由が推測される。

・相手の顔や対応がリアルタイムで見えないがゆえのもどかしさ
・一方的に「攻撃」されているような状況から感じる理不尽さ
・あげたこぶしを振り下ろせないことによる腹立ち


例えば最初の「相手の顔や対応がリアルタイムで見えない」ことで感じるもどかしさとは、電車の中で身も知らずの第三者が大声で携帯電話を使って会話している様子を想像すれば容易に理解できるはず。携帯電話による会話を不快に感じるのは、声そのもののボリュームというよりは、「目の前にいる本人の会話のみが聞こえ、携帯の向うにいる相手の声が第三者である自分には聞こえないため、会話の不自然さが気になる」ところが大きな原因といえる。仮に携帯電話の会話で電話の向こう側にいる人の声もしっかりと聞こえていたのなら、うざったさはさほど感じないはずだ。

ネット上でのコミュニケーションは、普通のそれと異なり、相手の顔が見えない、リアルタイムでの反応が期待できない、相手の心境を顔の表情などから想い図ることが難しいなどのハードルがある。その点に注意し、心にとどめた上で望まないと、ムダに不快感ばかり感じストレスを溜め込むことになる。

賢く、そして長くネットでのコミュニケーションを楽しむには、柔軟性と想像力、割り切りが必要といえよう。

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