様々なダイエット方法に落とし穴が

2006年06月19日 06:00

ダイエットイメージ【日刊ゲンダイ】で夏に向けてまた話題になりそうな数々のダイエット方法について、そのダイジェストと「落とし穴」の簡単なまとめが掲載されていた。最近流行りの新ダイエット法にも実は色々な問題点があるのだという。

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まず「納豆カレーダイエット」。こんなのあったのかというのが第一印象だが、女優の上戸彩が世に広める形で女性の間にブームとなっているらしい。カレールーの上に納豆をかけるだけという簡単さが受けているのかも。納豆に含まれるイソフラボンが血をさらさらにし、カレーのトウガラシが脂肪燃焼を助け、ウコンが肝臓の働きをサポートするという、一見合理的なダイエット法に見える。だが栄養士の先生の話によると、カレーのカロリーそのものが高く、かえって食べ過ぎてカロリー過多に陥る可能性も。

つぎに「もずくダイエット」。歌手の倖田來未がやっているという。空腹で我慢出来なくなったときに、だし汁に薄口しょう油ともずくを入れてしょうがや絹さやも加えてスープを作り飲むのだという。こちちらはもずくそのもののカルシウムや食物繊維の豊富さ、低カロリーさなどからオススメとのこと。

「吹き矢ダイエット」などというのもある。別に吹き矢を食べるのではなく、吹き矢を吹く呼吸スタイルが身体に良いとの発想。こちらは基礎代謝能力が高まるのであながち莫迦にもできない。

「アミノ酸ダイエット」や「小麦粉抜きダイエット」などもあるが、いずれも「それだけで劇的にやせられる」というものではなく、「アイディアとしては悪くないがあくまでもやせる要因となりうる一つに過ぎない」という程度のもの。

そもそも肥満というのは身体に必要以上のエネルギー・カロリーを取り入れるために起きる現象。出す分より入れる分が多ければ、身体に蓄積されるのは当然だ。運動や身体の維持で使い切らなかったエネルギーは脂肪に変えられて身体に蓄積される。一方、身体が使うエネルギーとしては、運動などで筋肉が使う通常のものの他に、動かなくても生きているだけで消費される「基礎代謝」がある。

この「基礎代謝」で用いられるエネルギーについてだが、実は「肥満遺伝子」と呼ばれる遺伝子で左右されることが最近の研究によって明らかにされている。肥満遺伝子は50ほど確認されており、その遺伝子によって基礎代謝の具合が違い、結果として肥満となるかどうかの個人差も生じる、というわけだ。

従ってこの肥満遺伝子の違いで肥り方や肥る要因(肉類で急速に肥る、運動をしないと肥るなど)、そして有効なダイエット方法は異なる。世の中には数多くのダイエット方法が存在するが、オールマイティで万能なものはない。人より少量しか食べず運動をしても肥る人もいるくらい。これも、それぞれの人の肥満体質を引き起こした肥満遺伝子が異なるがため。肥満遺伝子が異なれば対策も異なってくる。

ダイエットに苦しんでいる人も、まずは自分にあったダイエット方法を探し出すところから始めるべきだろう。そのためには上記にあるような「風変わりな方法」を色々試すのも一つの手といえる。とはいえ、その度に失敗したりリバウンドしてますます体重が増加したのでは目も当てられないが……。

※なお当サイトでは再構築版としてダイエット手法に関する特集記事を掲載中。興味のある方はこちらもごらんいただきたい。


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