アメリカのアマゾン、食品のオンライン販売に進出

2006年06月16日 12:30

アマゾンGroceryイメージ【IT media】によるとアメリカのネット通販サービスAmazon(アマゾン)が食料品販売コーナー『Shop Amazon Grocery Today』をスタートした。現状では保存がきく乾物を中心に取扱っている。

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アマゾンGroceryイメージ今回アマゾンの食品オンライン販売事業への展開が注目されているのは、アメリカのネット業界ではこの分野(食品ネット販売)が、ITバブル・ドットコムバブルの崩壊の際に多数の失敗事例を生み出した分野だからに他ならない。アマゾンのサービスはこれまでの(失敗した、あるいは今まで継続している)他の食品販売業者と違い、配達地域を限定することなくどこへでも配送することが可能となっている。

取扱商品についても現在のところはシリアル、パスタ、缶スープをはじめとした乾物、菓子類などが中心だが、

アマゾンが販売する製品は、お値打ち価格で無料配送ができるものに限定しています。すべてを取り扱っているわけではありません(まだ今のところは、ですが)」
Because we only carry products when we can offer great prices and free shipping, we don't carry everything (yet!).


とあり、将来乾物以外にも進出する可能性を示唆している。

記事によればこの分野での失敗事例として2001年に破産したWebvan(ネットワーク倉庫に10億ドルを投資する計画を立案)を、他の食品ネット販売はエリアを限定して販売していることを例に挙げ、アマゾンのような「アメリカ全土で」の販売は類を見ないとしている。

一方日本では国土が狭いという「お国事情」もあり、食品のネット販売も比較的ハードルが低いようだ(それでもそれなりに苦労はするし、法律などの問題もある)。大手ネット通販サイトでは『楽天市場の食品・スイーツジャンル』や【ヤフーのショッピング・フードとドリンクのコーナー】で多くの食品が扱われているし、中小の食品会社でも独自にショッピングカートや販売コーナーを設けて通販を行っている。またアマゾンにしても日本のアマゾンではまだ『サプリメント・ダイエット』に限定されているが、これが出来るのなら乾物レベルへの展開はさほど難しくないように見られる。

日本のアマゾンで、楽天市場やヤフーのように、多数の会社の食品が一つのサイトで、それこそ「デパ地下で買い物をするかのように」購入できるようになる日はくるのだろうか。配送距離という最大の問題点のハードルが低い日本なら、あるいはアメリカよりも容易に出来るかもしれない。


(最終更新:2013/09/18)

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