マツモトキヨシ(9875)、一部薬品を処方せんナシで販売

2006年06月21日 06:30

株式イメージ【マツモトキヨシ(9875)】とその関連会社は6月20日までに、昨年4月の薬事法改正によって本来医師の処方せんがないと販売できない精神安定剤などの医薬品を処方せん無しで販売していたことが判明、謝罪すると共に購入した人にその医薬品を服用しないよう呼びかけている(【発表リリース(PDF)】)。マツモトキヨシ側では原因について「不手際により」と説明している。

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販売をしていたのはマツモトキヨシとその関連会社あわせて162店舗。販売されていた医薬品はファイザー製造の精神安定剤「アタラックスP」や「コンバントリン」、エーザイの「ネオフィリン」など合計8種類。

マツモトキヨシ側では対象となる医薬品の販売を中止するのはもちろん回収作業にあたり、公式サイトなどですでに購入したお客に対して服用しないよう呼びかけている。

取扱商品がアイテム数・ジャンル共に多々に及ぶ系統の小売店では、法律の改正に伴う商品の取り扱いの変化に、十分以上に注意する必要がある。コンビニエンスストアなどではその辺の、いわゆる「法対策」は万全なのだが、マツモトキヨシ側ではその方面の対策が今ひとつだったようだ。

医薬品関係は特に法改正がひんぱんに行われるため、戸惑うことも多い。だからといって法律を無視し、法律面では素人のお客に(故意ではないとしても)合法でない販売をするわけにもいかない。マツモトキヨシ側では今後、法律面での対応を強化する必要があるだろう。

なお大手スーパーの【西友(8268)】やドラッグストアの【ライフォート(2756)】でも同様に、薬事法改正に伴う商品の対応変更の際のミスで、処方せんを必要とする薬品について間違って処方せんなしで販売していることが判明している(西友の発表リリース、PDF)。今後似たような話は他の企業でも出てくる、かもしれない。

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