阪神(9043)のTOB、本日締め切り。村上ファンドの全株応募で事実上の成立

2006年06月19日 21:20

株式イメージ【Mainichi INTERACTIVE】などが報じたところによると、【阪急ホールディングス(9042)】が本日6月19日を締め切りとして実施していた【阪神電気鉄道(9043)】株式の公開買付(TOB)について、現在阪神の事実上の筆頭株主である、村上世彰氏が率いていた投資ファンド「村上ファンド」(『村上ファンド(www.maconsulting.co.jp)』など)が全保有株式(約47%)を応募する旨手続をしていることが明らかになった。これにより45%以上を成功条件としていたTOBは成立することになる。

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応募は本日19日16時に締め切られ、正式な集計結果は明日6月20日中に発表される。買い取りに応じなかった株主の持つ阪神株式には、阪神株式1.0株に対し阪急株式1.4株が割り当てられることになる。そして10月1日には新会社「阪急阪神ホールディングス」が誕生する。

TOB終了間近の阪神電気鉄道の株価動向とTOB価格(Yahoo!ファイナンスより)
TOB終了間近の阪神電気鉄道の株価動向とTOB価格(Yahoo!ファイナンスより)

村上ファンド側では1株あたりの平均取得額が470円前後とされ、今回のTOBへの賛同で470億円から500億円(報道により多少異なる)の利益を得たことになる。

阪神株式の株価は株式市場全体の下落傾向や村上ファンドの騒動の影響を受けて、TOB価格である930円を下回る水準で推移していた。9月16日には今年最安値の830円まで下落する場面もあった。このためTOBに賛同する株主が相次いだもよう。これにより、阪急の財務負担は大幅に膨らんだとみられている。

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