中食(なかしょく)とは「弁当や惣菜を買って自宅などで消費する食事スタイル」のことで、内食と外食の中間に位置するもの。外食産業やコンビニなどが次なる拡大市場として注目している食事スタイルとして注目を集めており、関連業界はさまざまな手法でリサーチを繰り返すなど試行錯誤を行っている。生活スタイルの変化によって生じつつあるニーズや技術進歩が、「中食」を自炊と遜色のないクオリティにまで押し上げつつあり、あとは提供側がいかに早く基盤を築くかが問題視されている。

ワタミでは「ご家庭の食卓をもっと豊かにもっと楽しく」をコンセプトに「おおきなかぶ」を展開。この店では「はかり売り」を基本とし、豊富な品揃えと安全安心な食材へのこだわりを特徴とした惣菜を提供する。また、ワタミファームで作られた有機野菜や有機食材のジュースなども販売予定。2020年には宅配や外販もあわせ、2000店舗・2000億円事業を目指すという。

惣菜メニューは次のようなものが用意される予定。値段が気になるところだが現在のところは未定。第一号店は東京武蔵村山市のダイヤモンドシティ立川・武蔵村山ショッピングセンター内に11月下旬オープン予定。

惣菜提供による中食事業といえば、最近も【すかいらーく(8180)】が中食事業強化のために【小僧寿し本部(9973)】を連結子会社化したことが記憶に新しい。今後、料理の手間を嫌う層が増えてくることを考えると、中食への注力は各外食産業の課題となることは間違いなく、ワタミの「おおきなかぶ」による中食事業展開も理にかなったものといえるだろう。