フェローテック(6890)、太陽電池パネル用のシリコン精製装置を生産へ

2006年06月21日 06:30

時節イメージ【NIKKEI NeT】によると半導体製造装置部品メーカーの【フェローテック(6890)】は6月20日までに、太陽電池材料を製造する装置の生産を開始した。自社の既存の半導体向け部品や製造設備を利用し、太陽電池パネルの材料となるシリコンの精製装置を製造する。初年度売上は7億円前後を見込んでいる。

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【住宅向け太陽電池の好調の裏でシリコン不足が問題化、各社技術開発で対応】でも報じたように、太陽電池のニーズは日本のみならず世界中で増えつつあり、今後の需要増加に伴う取引の拡大が期待できる。

フェローテックでは中国・上海にある製造子会社「上海漢虹精密機械」で、太陽電池パネルで使用する単結晶シリコンの精製装置の製造を始めた。この装置はシリコン材料を加熱・冷却して大きな円柱状の結晶に加工する。真空状態を保ちながら動きを伝達できる「真空シール」などの半導体装置向け部品を活用するという、いわば「経営資源の有効活用」による新分野への進出となる。基幹部品を自社でまかなうことで付加価値を高めるとのこと。

フェローテックは1取引単位あたりの株価が10万円以下と売買しやすく、最近まで地元の特産品(紅茶セットやぶどうジュースなど)を株主優待として提供していたことでも名前を知られている。残念ながらこれらの優待は最近になって廃止されてしまった(【発表リリース、PDF】)。今回のシリコン精製装置生産開始の報は、優待廃止以上のプラス方面でのインパクトを株主やその予備軍に与えてくれるだろうか。今後の実績に期待したいところだ。

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