村上ファンド元代表村上氏、保釈金5億円で釈放

2006年06月27日 09:30

株式イメージ[このページ(nhk.or.jp)は掲載が終了しています]が報じたところによると「村上ファンド」(『村上ファンド(www.maconsulting.co.jp)』など)によるインサイダー取引事件で証券取引法違反の罪で起訴された村上世彰元代表は6月26日午後5時すぎに保釈され、逮捕以来21日すぎに東京拘置所を出た。保釈金は5億円、小切手で即納したという。拘置所を出たときの村上氏はクセなのかエサをほお張るハムスターのようにほおをふくらませ、厳しい表情だった。

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すでに報じられているように村上氏は現段階では、2004年にライブドアの堀江貴文元社長からニッポン放送株式の大量買付け計画を聞いたうえで、その情報が公知される前に190万株あまりを買い進めたとしてインサイダー取引の容疑に問われている。保釈の条件は、「村上ファンドの関係者をはじめ、ライブドアの堀江元社長らニッポン放送株の買い占めなどに関係した、あわせて20余りの会社と個人との接触を禁じる」というもの。口裏あわせや証拠隠滅を防ぐためのものだろう。

拘置所に居た時からも、接見した弁護士に毎日の株価動向をうかがったりするだけでなく、ファンドの解約状況を聞くなど、村上ファンドの解約の動きには気をかけていたようで、裁判所の許可さえ出れば国内外の大口投資家に釈明と謝罪をしたいとコメントしていたという。

村上氏の案件は現在のところニッポン放送株式に絡むインサイダー取引事件だけだが、それと前後して複数の銘柄において同様の「疑惑」があるのでは、という話もある。ニッポン放送株式関連で調査が進めば、あるいはこれらの「話」についても追求が進む可能性は否定できないだろう。

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