健康食品の14銘柄で、イソフラボンが食品安全委員会が定めた基準値上限を超す含有量

2006年06月23日 06:30

大豆イメージ【国民生活センター】は6月22日、大豆イソフラボンを含むとされる健康食品24銘柄を調査し、14銘柄で先に食品安全委員会が定めた1日の摂取目安量の上限である「アグリコン換算で30ミリグラム」を超えていたと発表した(【発表リリース】)。センター側では各該当メーカーに改善を求め、同時に消費者には「一般の健康食品でも長期的な過剰摂取は避けて、摂取量をコントロールするべき」としている。

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大豆イソフラボンは乳がんや骨粗しょう症などの予防効果があるとされ最近積極的な摂取がうたわれているが、同時に生殖機能などへの影響も指摘されている。食品安全委員会では、トクホとして日常の食事に上乗せして摂取する場合の上限値を1日30ミリグラムまでと決定している(ちなみに大豆イソフラボンそのものの安全な一日摂取目安量上限値は70から75ミリグラム)。さらに妊婦と15歳未満の子供については「トクホとしての摂取は推奨できない」としている。

調査は2006年の3月から5月に実施。市販されている健康食品のうち、大豆イソフラボンの1日の摂取量が上限値を超える可能性があるものを選んだ。表示されている1日の最大摂取目安量を算出したところ、14銘柄が30グラムを超えており、中には倍以上の70グラムに達したものもあった。

すでに14銘柄のうち4銘柄は生産終了や販売中止。9銘柄は量の変更を検討する。1銘柄は「計算方法で数値が異なる場合がある」と反論すると共に変更をしないとしている。

実際に調査結果をまとめたファイルを見てもらえば分かるのだが、中には大豆イソフラボンの量が表土と比べ非常に少ないもの(50ミリグラムとあるのに実際には0.9ミリグラムしか検出されなかったもの)もあり、レポートでは「景品表示法上問題」と断じる場面もあった。これらの商品についてはメーカー名付で実名表記されているので、参考になるだろう。

またレポートでは「(少なくともテストをした銘柄は)大豆食品と成分バランスが大きく異なっているので、大豆食品の代替とはならない」「表示内容の変更を検討する動きがある」などとまとめている。

「過ぎたるは及ばざるが如し」ということわざがある。何物も、ほどほどに、が良いようだ。

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