同コーナーに収録されている冊子は次の12誌。

それぞれをクリックすると専用のビューワーが立ち上がり、第一巻の第一話を(カラーの場合はそれも反映されている)閲覧することもできる。またその本の通販サイトへのリンクも設定されていて、気に入った場合にはその場で購入も可能。

ビューワーはデータをまとめて先読みするタイプなので起動までに多少時間がかかるが、一度読み込んでしまえば本当のコミックを読む感覚でほとんどタイムラグ無くページをめくることができるのがありがたい。

既刊コミックの一部立ち読みといえば、他社でも一部特定コミックで行われていたり(例：【ケロロ軍曹】)、また先に【ヤングサンデー、20周年記念で単行本1巻丸ごと「ネット立ち読み」キャンペーン】で報じたように期間限定ながらも単行本1巻をまるごと立ち読みできるサービスも行われていた。今回は特にタイムリミットも記述されていないので、恒久的に「ネット立ち読み」ができるものと思われる。

「ちょっとだけよ★」で単行本のほんの一部を無料で見せて「続きは有料(購入)」というやり方はビジネスとしては基本中の基本。とはいえ、ウェブ上に公開ともなればさまざまな問題もあり、出版社からすれば躊躇する向きもあるのだろう。一部アマゾンでも「試し読み」的コンテンツが導入されつつあるが、まだまだ未対応の本が多い。

一方読者からすれば(全部タダで読みたいというたわ言はさておき)どんな作品なのかレビューや表紙だけではなく、作品の一部で実際にチェックしてみたいという思いもあるのは事実。そして送り手の思惑通り、試し読みをすると購入意欲を駆り立てられるのも否定はできない。

今回のヤングアニマルのように、自社・自誌のコンテンツを「ちらり見」させる手法は今後ますます増えてくるに違いない。