【更新】「当たらない生カキ」開発に向け、生ガキ食中毒の原因「ノロウイルス」の実態解明へ

2006年05月29日 06:00

時節イメージ[YOMIURI ONLINE]によると【農林水産省】は、生カキによる食中毒の主要原因となる病原体「ノロウイルス」がカキに蓄積される経路の解明に乗り出すことをきめたという。調査結果を元に、危険度の予想法や汚染防止策を確立、最終的に「当たらない生ガキ」の実現を目指すとのこと。

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ノロウイルスは人間の腸管で増殖、下水で海に運ばれ、プランクトンなどを経由してカキの体内に入るとされている。カキなどで話題に登ることは多いが、実は詳しい実態は分かっていないとのこと。

記事によれば【独立行政法人 水産総合研究センター】など生カキ産地各県(岩手、宮城、広島)などが参加し3年間研究が行われる。下水からノロウイルスが検出された場合、カキの養殖施設を移動させることで汚染を防げるかどうかを検討。また、養殖地周辺の患者の発生状況や降雨状況、海水温、潮流など、ウイルス汚染との関連が考えられる要素を調査し、汚染が起きる前に危険度を予想する手法を確立する。さらには出荷前に水槽で浄化する手法の研究も進めて、従来よりもノロウイルスの危険度を減らした生カキの実現を目指す。

ノロウイルスによって発病すると、潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間だが、主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度。通常、これら症状が1~2日続いた後、治癒してしまい、後遺症もない。また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もある。ただし、現在のところ効果のある薬は無く、対処療法を行うしかない。

ノロウイルスについては農林水産省だけでなく他省庁でも注目している(たとえば【厚生労働省内ノロウイルスに関するQ&Aページ】)。特にこのページからもわかるように、ノロウイルスによる食中毒の患者数は年々増加しつつある(過去6年間でほぼ倍増している)。

今回の調査結果次第では、現在1万人/年前後の患者が発生するノロウイルスの主要原因から、生カキが消える可能性はある。少なくとも食中毒原因ランキングの順位は下がるだろう。生カキが好きな人にとって、朗報が数年のうちに聞けるかもしれない。

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