笑いで分かる国民性 「世界の日本人ジョーク集」

2006年05月25日 12:00

時節イメージ[このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています]に、「世界の日本人ジョーク集」の作者、早坂隆氏へのインタビューが掲載された。早坂氏の日本人の性質の分析も語られており、興味深いところがある。

スポンサードリンク

一つの事象について各国の人がどのような対応をするのか、あるいはどのような構成を各国の人たちで行うべきかを例にあげてジョークとして笑わせるという話は、実に数多く存在する。例えば「世界最強の軍隊を作るには」という問いに対して「アメリカの将軍にドイツの士官、日本の下士官にロシアの兵隊を組み合わせれば良い」(さまざまなバリエーションあり)という話や、元記事でも例として挙げられているように、

レストランで出てきたスープにハエが入っていたら? イギリス人は皮肉を言って店を出る。中国人は問題なくハエを食べる。ロシア人は酔っぱらっていて気づかない。アメリカ人は裁判沙汰(ざた)に。日本人は周りを見回し自分の皿だけなのを確認し、そっとボーイを呼ぶ。韓国人は日本人のせいだと叫び、日の丸を燃やす。


などがある。また最近ネット界で流行った、「満員の救命ボートに、さらに女子供を救出して乗せたいが誰に降りてもらうのか、どうやって降りてもらうのか」という話

アメリカ人には「あなたはここでヒーローになれる」 と言い、イギリス人には「あなたは紳士だ」と、ドイツ人は 「あなたは、飛び込まなくてはならない。それがルールだ」 という。日本人には 「あなた、飛び込まなくていいんですか。他の男の人は、みんな飛び込みましたよ」 と、中国人には 「海に美味しそうな魚がいっぱい泳いでますよ」という。そして韓国人に対して言おうとすると「後で服が濡れたと謝罪と賠償を要求される」と止められる。


などが有名だ。

早坂氏はこのような話を集め、各国の人たちの性格の分析をしている。そして 「ただジョークを集めて並べただけでなく、ジョークが生まれた背景、土壌を考えてみたかった。外国の人が日本人をどうみているかわかり新鮮ではないですか。ジョークを通じての日本人論を書きたかった」と語り、単に面白おかしく紹介するだけではないことを説明している。

その地域の歴史的背景や習慣、生物学的な性質の違いなどから、各国というよりその地域によって性格や行動パターンが面白いほど異なるのは事実。それをどう学ぶべきかについて、早坂氏が収集したジョークのように、楽しみながら学ぶのも悪くない。もちろん例えば「日本人はいつ何時でも背広を着て眼鏡で出っ歯でカメラを持ち歩き、仕事のことばかり考え、頭を下げてばかりいる」というような、判を押したようにイメージを画一化するのは問題だが(笑)。

蛇足話。似たような民族性をからかったジョークとしては、冷戦時代における「スターリンジョーク」などが有名だが、これは冷戦終結に伴い廃れてしまった。かつてのソ連時代の社会実情を如実に表した名作として、評価されるべきだとは思うのだが、どうだろうか。


(最終更新:2013/09/18)

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ