和食は洋食よりも健康的との実験結果

2006年05月25日 06:00

時節イメージ【asahi.com】によると「健康に良いのは洋食より和食(日本食)」という、半ば常識になっている通説がネズミによる実験で科学的に立証された。東北大の宮澤陽夫(てるお)教授(食品学)らがネズミによる実験で明らかになった。

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具体的には日本食を食べたネズミの方が、コレステロールや脂肪を分解する遺伝子が活性化し、健康的であったという。「和食」の定義が気になるところだが、実験では「日本食はさしみ、雑炊、オムライス」「洋食はハンバーガーやフライドチキン」などを国民栄養調査を元に設定。ネズミに食べさせた上で遺伝子の働きを確認したところ、コレステロールや脂肪分解に働く複数の遺伝子が、和食の場合洋食の1.5倍以上活性化していたという。また、実験後に肝臓内に溜まったコレステロールは、洋食を食べたネズミの方が1割以上多かったとのこと。

さらに日本食については「欧米化が進んだ今のものよりも、60年代の日本食の方が健康に良い」ことも明らかになったという。今回研究を行った宮澤氏は「日本食有利説を科学的に確かめたかった。我々団塊世代が育った洋食化していない食事の方が、今の日本の食事よりも健康的なことも分かった」としている。

宮澤氏は食品と栄養、特に脂質関連に長けた研究者のようで、調べているとそれ関係の書籍を何冊か出している。その過程で「日本食の方が健康的ではないか」とする疑問は当然生じてくるだろうが、それを実験で裏づけするあたり、さすが研究者と感心させられてしまう。


(【参照記事:雅楽多blog】

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