ニプロ(8086)、オキシジェニクスと提携し人工血液事業に参入

2006年05月23日 07:00

時節イメージ【NIKKEI NeT】によると医療メーカーの【ニプロ(8086)】は、現在人工血液を共同研究中のバイオベンチャー【オキシジェニクス】と業務提携し、手術などにおいて血液の代わりに輸血することができる人工血液の製造を受託する。臨床試験(治験)に使う高品質の人工血液を2008年から製造開始、段階的に量産化を進めるという。

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人工血液は直径200ナノ(ナノは10億分の1)メートルの微小カプセルに、約3週間の使用期限が切れた輸血用の血液から採取した有効成分を封入したもの。2年程度の長期保存が可能で、血液型も問わないため、災害などの緊急備蓄用に全国で需要が見込める。

オキシジェニクスはその社名にもあるように、人工酸素運搬体Oxygen Carrierなどの研究開発を行い、人工血液の開発を目指している(【関連ページ】)。この分野で早くからニプロとオキシジェニクスは開発面での提携を結んでおり、今回発表された人工血液だけでなく、さまざまな新薬への応用も期待できる。

特に今回の人工血液については、保存用血液最大の難点である「長期間保存ができない」という点をある程度クリアし、慢性的な輸血不足解消に寄与することも考えられ、非常に期待が持てる。

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