小さな巨人、「ブラックサンダー」とは

2006年05月22日 06:30

ブラックサンダーイメージちまたでこっそりと、しかし確実に普及し流行っているものは目の前から無くなって初めてその存在感の大きさに気が付くもの。最近それをあらためて思い知らされたのが、駄菓子の一つ「ブラックサンダー」。近所の100円ショップからその姿を消してしまったのだ。

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ブラックサンダーイメージこの駄菓子、一言で説明するなら「おチープなチョコクランチ」。パッケージコピーには「ココアクッキークランチ 若い女性に大ヒット中! おいしさイナズマ級!」とある。本当にイナヅマ級なのか、女性に大ヒット中なのかは分からないが、人気があるのは確かなようだ。安さ(4つで100円のカテゴリ)と美味しさ、ボリューム感からお気に入りの駄菓子の一つだったのだが、【Exciteニュース】で紹介されてからその人気に拍車がかかったらしい。いわく、あの『生協の白石さん』でも紹介されたことがあるとか。その記事によれば、本当に女性に受けているらしい(当方、実際に女性が購入している様子を見たことはないが)。

その記事が掲載されてしばらくして、100円ショップから「ブラックサンダー」は姿を消してしまった。大手コンビニでようやく再び出会うことが出来たが、値段は35円に上がってしまっていた。リーズナブルというポイントはちょっぴり減点されてしまった。

ブラックサンダーイメージ恐らく、これまで1つ25円で売っても利益が出るくらいの仕入れ価格だったものが、人気が出たことで仕入れ価格が上がってしまい、25円では売れなくなってしまったのだろう。100円ショップでの駄菓子コーナーでは「4つ100円」の次の区切りは「2つ100円」。ちょうど中途半端な仕入れ価格になったブラックサンダーは、100円ショップでは売りにくい商品となり、退場せざるを得なくなったと考えられる。

もちろんこれはあくまでも当方(不破)の近所のお店の話であり、他の地域では相変わらず「ブラックサンダー」は4つ100円のコーナーで山盛りになって売られているかもしれない。なお先の記事に記載されていた、いわゆる【大人買い用通販サイト】を見てみると、「定価30円」「まとめ買い価格26.75円」とある。やはり「4つ100円」では採算が取れない状況になったようだ。もっともこのサイトでも、あまりにも人気が出ているせいか「大変申し訳ありません。秋迄休売です」とある。せっかく大人買いしようと思ったのに、それもかなわないとはきわめて残念。

たかが1つ数十円の駄菓子に大げさかもしれないが、ちょっとしたアイテムでもその動向を詳しく見定めることで、色々なもの、今まで見えなかったものが、少しだけ見えてくるかもしれない。そんなものの考え方や時間の過ごし方をするのも悪くはないだろう。


(最終更新:2013/09/18)

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