アメリカのマイクロソフト、ゲーム内広告大手Massive社を買収

2006年05月08日 06:10

ゲームイメージ【IT Media】によるとアメリカのマイクロソフト社は5月4日、ゲーム内広告を手がける大手広告会社の【Massive INCORPORATED】を買収することを明らかにした(【発表リリース、英語】)。買収金額は非公開。同社はゲーム内広告ネットワークの創設企業として名を知られ、同社技術を用いることでゲームの中に登場するピザやソフトドリンク、テレビ画面などに広告ブランドを挿入できる。いわば「ゲーム世界における広告代理店」としてのノウハウに長けた会社。

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記事やプレスリリースによると、マイクロソフトではXbox LiveとMSN GamesをはじめとするオンラインサービスにおいてMassive社の技術を用い、広告主がオンラインゲームを通じて特定層のユーザーに効果的な広告効果を得られるようにするノウハウを提供することを目指している。またゲーム以外のオンライン環境、たとえばWindows Liveなどでも同社の技術を用いて広告を挿入する方法の模索をしたり、広告プラットフォームのadCenterを通じた提供も検討しているという。

ゲーム内広告の有効性、特に費用対効果の面では一部懐疑的な意見もある。だが、大規模なセールスをあげたヒットセラー作品や、長期間にわたってプレイされることが多い多人数同時参加型のオンラインゲームでは、一定の効果があることが実証されている(ターゲットは絞られるだろうが)。ゲームはもちろんそれ以外のメディアでも大規模なユーザーを持ちうるマイクロソフトにしてみれば、収益の柱の一つになりうるネット広告でのノウハウを確保するのは必要不可欠であり、同時に魅力的な話にもなる。

もちろん、売りきり作品にしてもオンラインゲームにしても、まずはスケールメリットを得るために、ヒットセラーを産み出すことが前提となるのだが。アメリカ市場ならともかく日本では、ゲーム部門においては少なからぬ努力が必要になるに違いない。


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(最終更新:2013/08/28)

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