ウソのような本当の話 FBIがCIAの本部を汚職疑惑で家宅捜索

2006年05月16日 06:30

FBIイメージ[このページ(Sankei Webなど)は掲載が終了しています]によると【アメリカ連邦調査局(FBI、Federal Bureau of Investigation)】は5月12日、今月8日辞任した【アメリカ中央情報局(CIA、Central Intelligence Agency)】のナンバー3で前事務局長である、カイル・フォーゴ(Kyle Foggo)氏の自宅や、さらにはバージニア州にあるCIA本部を家宅捜索した。同氏を巡っては在任中に発注した事業をめぐっての汚職疑惑が浮上中で、これに絡む捜査と見られている。ロイター通信が伝えた(【原文、英語】)

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同氏は先に突然辞任したことで世を騒がせたゴス(Porter Goss)前CIA長官が重用した幹部で、CIA本部への捜索は「史上最強の情報機関」のさらなる権威失墜につながりそう。

元記事によればフォーゴ氏は、米防衛関連企業から多額のわいろを受け取ったとして収賄などの罪で禁固8年4月の判決を今年3月に受けた元共和党下院議員、ランディ・カニングハム(Randy Cunningham)受刑者と関係のあった業者と親交があったとされる。

フォーゴ氏は過去に、この業者がワシントン市内で主催したポーカーゲームに参加したことがある。カニングハム受刑者や他のCIA関係者も参加したとされ、捜査当局だけでなく国税庁も、この業者を中心とした贈収賄疑惑に関心を寄せているという。カニングハム氏は240万ドルのワイロを受け取ったことを認めており、金銭がらみでも色々とありそうではある。

それにしても、アメリカの2大調査機関FBIとCIAの間で「FBIがCIA本部を捜索」という、冗談のような話が実際におきるとは、笑うに笑えない。ただ、この件は逆に、少なくともFBIが本来持つ機能・果たすべき義務(司法省下の組織で、州を越える・または複数の州に渡る犯罪や、テロ・誘拐・スパイなど国家に対する重犯罪、連邦職員の犯罪の捜査を担当する)を、どんな相手であろうとも果たしていることを表していることにもなる。その観点からすれば、誉めるべき状況だとも解釈できよう。

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