塩野義製薬(4507)、心不全などの心機能測定機器発売へ

2006年05月18日 06:00

時節イメージ【塩野義製薬(4507)】は5月17日、カナダの医療機器メーカー【Response Biomedical Corp.】と共同開発をした、心不全などによる心臓機能の低下を素早く確認できる専用試薬「シオノスポットBNP」とその専用測定機器「シオノスポットリーダー」を6月から発売すると発表した(【発表リリース、PDF】)。測定機器を小型化し、一般の診療所にも設置しやすくしており、専門病院から健診施設まで幅広い採用を呼びかける。

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心機能に異常がある場合、心臓からBNP(ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド)という特殊ホルモンが分泌される。この試薬と機器の使用などをはじめとした血液中BNPの測定は、心機能が推定出来る唯一の検査で、極めて軽度のうちから心臓の異常が分かるため、心臓の
専門医だけでなく一般の内科医や健診・ドックでの利用が拡大している。海外でも広く使われているという。測定時間も摂取してから15分程度で反応が出て結果が判るなど、短時間で済む。

現在普及しているBNP検査試薬は大手検査センターを中心に販売されているが、今回の試薬と測定器は、診療所などの臨床の現場で迅速に測定結果を得たいという市場のニーズに応えたものだという。

今試薬・機器の普及によって大手の診療所でなくとも心機能関連の検査ができるようになるだろう。心機能低下とそれを引き起こす諸症状の早期発見と治療が促進されることを祈りたい。

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