この『ウルトラマン40周年記念コイン』は、オーストラリアで最も古い歴史を誇るパース造幣局が鋳造し、南太平洋のツバルが発行する。流通用の通貨としては使用できず、純粋な記念用硬貨となる。デザインはウルトラマンが両手を交差しておなじみの必殺技「スペシウム光線」を発射する瞬間などをデザインした金貨や銀貨、計6種類。

価格は1オンス(約28.4グラム)金貨が15万7500円、4分の1オンス金貨が4万7250円。直径約10センチにも及ぶ1キロ銀貨が11万5500円、銀貨3種セットが31500円、金貨と銀貨の5枚セットが23万6250円(以上税込)。

デザインの内容は上記コイン紹介ページを参照してほしいが、いずれも初代ウルトラマンの名シーンをかたちどったものとなっている(全硬貨の表面はツバルの法定通貨としてエリザベス2世女王の肖像が描かれている)。特にレンティキュラー銀貨では、ウルトラマンを象徴する変身ポーズを連続写真で表現、角度を変えることでウルトラマンが次第に大きく迫ってくるようすを見ることができるなど、工夫が凝らされている。また、コインは特製ケースに収められ、オリジナルの解説書がつく。

ツバルは南太平洋の9環礁の島で構成される、人口1万人のイギリス連邦所属の小さな国。最近、地球温暖化の影響による海面上昇のため、近い将来海中に沈んでしまうかもしれないとして世に知られている。なお今回のウルトラマン40周年記念コインの売上の一部は、ツバル自身にも還元されるという。

ウルトラマンの力でツバルが水没から救われるといいのだが。

(最終更新:2013/09/04)

(C)1966 TSUBURAYA PROD.